近年、耳にする機会が増えたSDGs(持続可能な開発目標)。これは、国連で決められた目標で、貧困やジェンダー・環境など地球を取り巻く17の課題をかかげ、2030年までに達成を目指すもの。地球に住む全員が当事者であり、各企業も取り組みを発表するなど私たちの身近な存在になりつつあります。
古い建物や住宅の価値
利便性の高い都市部の、かつ築年数が浅いマンションに人気が集まる日本。
東京の土地の価値は下がらないと言われているほど人口が一極集中し、新しいマンションを建てるために街づくりや都市開発が進められています。その反面、年々増加し問題になっている空き家。築年数が経ち、古くなったマンションやアパートの価値は下がっていきます。地方の物件であればなおさら。やがて人気がなくなると、入居する人がいなくなり収益の上がらない物件になります。その結果、日本の空き家は深刻な社会問題になっています。
スクラップ&ビルド
古い空き家を取り壊し、新しく建築物に建て直すスクラップ&ビルドは大量の廃棄物を生み出し、大量の資源を消費することになります。経済を回すためにこのような方法をされてきましたが、地球環境保護の面から見て、いいものではありません。
日本の建物の平均寿命は、約30年。欧米と比べて非常に短くなっています。国土交通省の資料によると、建物が建設されてから消失するまでの平均期間は、米国が55年、英国は75年もあります。
こうしたなかで、持続可能な社会づくりの観点からひとつの建物をできるだけ長期にわたって使用することが求められます。日本の建設業・不動産業界も、それに順応していかなければいけません。
しかし、ひとつの建物を長期間にわたり運用する上で建物の老朽化が大きな課題として挙げられます。衛生面や安全面において、住みやすさに欠ける物件は居住者に求められませんし、物件の所有者も見つかりません。
カイロスマーケティングが考えるライトリノベーション
私たちカイロスマーケティングは不動産総合サービスエージェントとして、中古の一棟マンションやアパートを多数所有しています。投資家たちが安定的かつ長期的に収益を確保するためには、不動産物件のメンテナンスコストが特に重要。そこで、私たちは仕入れる段階で建屋を評価し、中長期的にみて必要であれば最適な修繕を実施してから投資家にご提供しています。骨組みや外壁はそのままに、建物の残存価値を見出す。
そのため全て大規模修繕をするわけではなく、地域ごとの入居ニーズに応じたライトリノベーションも行っています。
カイロスマーケティングが考えるライトリノベーションとは、中長期的にメンテナンス発生リスクがある物件は大規模修繕を行い、リスクが少ない物件に関しては必要な箇所に絞ってメンテナンスを行い、
入居者様が一番に目にとまるデザイン性を改善して、ご提供します。
指定の工事業者で品質を均質化し、耐久性に耐えられる最適な材料を厳選しています。
こうやってライトリノベーションした物件を、カイロスマーケティングではクロノスシリーズとしてご提供しています。
実際、駅から徒歩三十分ある松戸の中古マンションは、全空室から、11ヶ月で店舗部分を含み満室を達成しました。このように物件販売価格を抑えた、入居率の高い築古物件を実現しています。
まとめ
こうした中古のマンションやアパートをリノベーションし、古くなったらつくり変える方法はコストを抑えられます。さらには、廃棄物の排出を減らし、資源・エネルギー消費の削減にも繋がるため、環境問題へのアプローチにもなります。持続可能な社会の実現や、日本の空き家問題。人々が生きる上で、必ず必要になる住居において、
リノベーション施工は限りある資源を大切にする重要なソリューションだと捉えています。