悪徳業者の特徴
おいしい言葉を並べ、投資物件を無理矢理売りつける悪徳業者は実のところ多く存在します。詐欺と断定できる犯罪だけではなく、国民消費生活センターには寄せられる苦情が年々増加していると聞きます。
被害に遭わないためには正しい知識を身につけ、悪徳業者について知ることです。
では、そういった悪徳業者にはどのような特徴があるのか、列記してみます。
- 顧客の状況に合わせた提案をしない
- 意味もなく契約を急がせる
- 行政処分を受けている
- 問い合わせの内容に対し答えがぼやける
- 詳しい説明ができない
- 取得の意味を説明しない
- 将来の想定を説明しない
- 自宅や勤務先にしつこく勧誘の電話がくる
- 絶対に利益が出る、必ず儲かると言われる
- あなただけの情報だから、家族には内緒だと言われる
- おとり広告
- 高利回りになると大げさに吹聴する
- クーリングオフや解約を阻止しようとしてくる
- 紹介型の不動産物件販売を手法としている(ネットワークビジネスに類似)
- 新築物件を積極的に紹介してくる
- 口コミが悪い
上記の特徴に多く当てはまる場合には、かなり注意が必要です。いくつか説明を加えます。
行政処分を受けているかどうか
不動産業者は法令違反をすると免許取消や業務停止、行政指導などの行政処分を受けます。悪徳業者は法令違反により幾度も行政処分を受けていることがあるので、過去の履歴を確認しましょう。
国土交通省のネガティブ情報検索システムを利用すれば、国土交通省所管の事業者等の最新5年分の行政処分の情報を検索することができます。
国土交通省ネガティブ情報等検索システム
直近で行政処分を受けていたり、何度も行政処分を受けていて改善が見られない不動産業者に依頼することは絶対に止めましょう。
おとり広告について
おとり広告とは、集客のため架空の物件や売るつもりがない物件情報を検索サイトへ掲載することを言います。
しかし、物件検索サイトに掲載しているおとり広告は客をおびき寄せるためのエサなので、実際に問い合わせをしてみると「ついさっき申込が入った」などと返答し、本当に売りたい物件を代わりに勧めてくるのです。
おとり広告であるかを完璧に見極めることは非常に難しいです。しかし、おとり広告の特徴としては「立地や間取り、設備などの条件面が良いのにもかかわらず相場よりも家賃が安い」というケースです。
おとり広告を掲載する目的は集客です。物件に大きな問題がないのに相場よりはるかに安い場合はおとり広告を疑うようにしましょう。
新築を積極的に紹介してくる場合
不動産業者からすると中古物件よりも新築物件を売った方が利益は大きくなるため、たとえ中古物件を希望していても自分たちの利益のために新築物件を優先的に紹介してくることがあります。
その際に、「新築が一番価値が高い」「新築は何年後も価値が落ちにくい」などと言ってくるかもしれません。しかし、当然ながら誰かが住んだ時点で価値は減ります。そのような当たり前のことでもあくまで新築が一番良いと洗脳してくるかのように説明をしてくる場合があります。
そもそも、自分の希望に沿った物件を紹介してくれない営業マンは信用しない方が良いでしょう。